オランウータン日誌

保育士をしています。本と落語と自転車が好きです。

2015-01-01から1年間の記事一覧

「何もかも全部憶えてる」という記憶、あるいは願い――高山なおみ、山田稔明、夏石鈴子をめぐって

食べたものが僕の体を作っていくように、僕が生活していく中で考えたことや感じたことも、何もかも全部、僕の細胞となって、僕を形作っている。今日食べたごはんも、壁のポストカードも、写真で写したようにすべてを憶えていることはできなくても、たしかに…

【レビュー】長嶋有『ねたあとに』――ただ「遊ぶ」ことができる相手のいる輝き

一緒にご飯を食べるのでも、飲みに行くのでもなく、ただ何かをして「遊ぶ」なんていうのは、大人になった今では、どの友だちとでもできるわけではない。 一緒に「遊べる」友だちが、だからといって親友だとか分かり合えてるだとかいうつもりはないのだけれど…

【レビュー】ジェーン・スー『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』――自虐の形をとった、自意識との戦いの記録

実はこの本は、プロポーズされないことを面白おかしく書いた自虐の書として読めるだけでなく、ジェー・スーがいかにして女としての自意識と格闘しながら「未婚のプロ」として楽しく生きる道を選んだか、という戦いの記録なのだ。

大人も熱中するボードゲーム「ブロックス」が楽しい――秋の夜長におすすめの遊び

フランス生まれのボードゲーム「ブロックス」で遊ぶ。大の大人が寄り集まって小さな盤面を囲み、静かに盛り上がる、とても楽しい時間を過ごすことができた。

自転車のリアキャリアにテールライトをつけた――キャリア自体につけると視認性も、見た目もよい

最近、まいにちの朝時間に家事を少しずつこなしている、意識高い系のオランウータン日誌です、こんにちは。今日は冷蔵庫のあまっている野菜でポトフを作ったんだけど、かぼちゃを入れてみたらなんだかポトフとは別物になってしまった気がしてて、しょんぼり…

大学時代の先生と飲みに行く――すぐに役立たないかもしれないことをまじめに考える楽しさ

教わるだけではなく、先生から教わったことを活かしながら、僕なりの何かを先生に投げ返せるようになりたい。そんな大それたことまで考えて、より自分の仕事や生活に関して前向きな気持ちになった。ただノスタルジーに浸るだけではなくって、大きな刺激を得…

「図書館」のライブを聴きに行く――不思議で、楽しくって、かっこいい音楽

「図書館」のライブに行く。音楽を聴きに行ったのがひさびさで、心ときめていているオランウータン日誌です、こんにちは。ちなみに、「図書館」というのはバンド名で、本を借りることのできる建物で音楽ライブが行われていたわけではない。 図書館の新世界ア…

東京‐伊豆 自転車のんびり旅行――気負わなくても遠出はできる!

こころ動かされた本のこと、すっと胸に入ってきた音楽のこと……、文化系の記事を書きたいと思いつつ、自転車やらレジャーやらのことばかりアップしているオランウータン日誌です、こんにちは。 ということで今回も自転車の話。 (僕たちの自転車 FUJI STRATOS …

夏気分を盛り上げるために無理やりにでも浴衣を着る――2015年の夏に夫婦で浴衣を着て出かけたところ

浴衣好きが高じて大学時代、夏場は浴衣で授業を受けていたオランウータン日誌です、こんにちは。 さすがに今はたまにしか浴衣を着ることはないけれど、今年も、夏らしい遊びをいろいろとやった。 開放的な気分でワイワイやるのも夏らしくていいんだけど、浴…

自転車での旅行は移動そのものが楽しみになる――横須賀まで往復140kmサイクリングしてきた

いつでも、旅に出る理由はだいたい100個くらい用意しているオランウータン日誌です、こんにちは。 ということで、多摩川沿いにある僕の町から横須賀まで、自転車でひとり出かけてきた。だいたい片道70キロくらい、往復でざっと140キロ。 朝5時半に…

ナイターは夏の風物詩――神宮球場でプロ野球を観てきた

夏が大好き、夏バテにならないコツは夏らしい遊びをめいっぱい楽しむことだと妄信しているオランウータン日誌です、こんにちは。 夏だ、ビールだ、ナイターだ!ということで、明治神宮球場にプロ野球を観戦しに行ってきた。 記憶をたどってみても、野球少年…

ラジオはちょうどいい距離感で情報とつきあえる

世間のトレンドに遅れまいと、常にアンテナは感度最高ビンビンにしているオランウータン日誌です、こんにちは。とはいえ情報源はラジオと新聞という古風な手段なんだけど……。 先の震災後、災害時に役に立つ、というようなことで注目を集めていたラジオ。僕は…

「大親友」では言い表せない――甘さも幻想も受け入れずとどまる

年齢的なものなのか最近結婚式を挙げる友だちが多いけど、誰も僕を呼んでくれないので、Facebookでしかその様子を知ることができないオランウータン日誌です、こんにちは。 仲のいい友達の結婚式にお呼ばれした時、SNSに「大親友の結婚式に行って幸せのおす…

オシャレ本屋にオシャレなライフスタイルを押しつけられるのは嫌だ

毎週末本屋さんに通い、その他にも暇ができれば本屋に行く。本屋が最も有意義な時間つぶしスポットだと信じて疑わないオランウータン日誌です、こんにちは。 本屋といっても最近はいろいろな本屋があるようで、なんだかオシャレな本屋が増え始めている。オシ…

本を整理することは自分をふりかえること――定期的に古本屋に本を売る話

夫婦共通の趣味は読書とサイクリング、週末には公園に自転車で出かけて読書を楽しむという、お金がないなりの余暇生活を送るオランウータン日誌です、こんにちは。 我が家の本事情 夫婦そろって本を読むといっても、あくまで趣味程度のものなので、読書量と…

ロードバイクに荷カゴをつけてみたーー自分なりの自転車生活を楽しもう!

週末は歳の離れた妹の運動会を見に行きがてら、サイクリングに出かけようかどうかを考え中のオランウータン日誌です、こんにちは。 かつて奥田民生は「車はあくまでも快適に暮らす道具 車に乗らないといけないワケではないぜイエー」と高らかに歌っていた。 …

デート=何でもない時間を一緒に過ごすために出かけることーーデートに関する一考察

お天気がよくデート日和な週末に心躍らせつつも、妻は友だちと美術館に出かけていったので、一人で自転車いじりをしていたオランウータン日誌です、こんにちは。 毎週末一緒に過ごすわけではないにしても、結婚してから妻と過ごす時間は、別々に暮らしていた…

イベント気分を手軽に楽しむゴールデンウィーク

緑あふれる公園でピクニックを楽しんだり、クラシック音楽を聴きに行ったりと、健康で文化的な生活を謳歌しているオランウータン日誌です、こんにちは。 いまさら感があるが、っていうかいまさら感しかないけど、ゴールデンウィークのことを来年の備忘のため…

子どものあるがままを受けとめ育んでいく――「おおかみこどもの雨と雪」レビュー

友だちが、月齢9か月の息子をつれてうちに遊びにきて、その赤ちゃんがかわいくってかわいくって、いとしいわが子の誕生が楽しみで仕方ないオランウータン日誌です、こんにちは。ちなみにわが家に子どもの予定はありません、あしからず。 赤ん坊をいじくりま…

ゆったりのんびりなゴールデンウィークのすごしかた

せわしない現代社会においても心にゆとりをもって充実した余暇活動をしている皆さんこんにちは。エコでロハスなライフスタイル=エロいライフスタイルを提案しつづけるオランウータン日誌です。 五月病からのささやかな現実逃避に、ゴールデンウィークの楽し…

角田光代『おまえじゃなきゃだめなんだ』レビュー――「好き、の先にあるもの」へ踏み出していく

おまえじゃなきゃだめなんだ (文春文庫)作者: 角田光代出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2015/01/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 好きという一途な思いや、絶対にこの人とは離れたくないという純粋さ。それはそれで、かけがえのない輝…

題詠blog2015に参加してみることにしました。

短歌を作りたいなぁ、という思いを常々持っていたので、今年は題詠blog100首完走という数値目標を立てて、こつこつ短歌を作っていきたいと思っています。 はてなブログには題詠blogに必要なトラックバック機能がないので、短歌用のブログを作成しました。…