オランウータン日誌

保育士をしています。本と落語と自転車が好きです。

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「保育サービス」の充実は子どもの育ちを支えるのか

「保育サービス」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか? これは保育士の就職をはじめとした各種試験においてよく問われることである。 「何を思い浮かべますか」という聞き方自体おかしくて、つい「ちょうちょが飛んでるお花畑を思い浮かべます」とか答…

よりよい生につながる言葉をはぐくむ

私たちは「言葉の力」とか「言葉の重要性」といった口当たりのいいキャッチフレーズを安易に信じてしまいがちである。 だが、そもそも言葉とは人間にとってどのようなものであるのか、ということを考えずにそれらを盲信するのはあまりに皮相的である。そのよ…

子どもの行動は子どもの心の表現である。

子どもの行動に注目するのではなく、その行動の背後にある心の動きをくみとることで、子どもとのやりとりがスムーズになるということがよくある。 それは育児をする上でのテクニックである以上の、子どもの成長にとって必要な関わり方でもある。 事例をもと…

子どもの何を育てたいのか―「ゆとり」の意図するもの

私たち大人の子どもへの関わり方に、子どもにどう育って欲しいと思っているのかが端的にあらわれる。 たとえば、1歳の子どもが他の子どもが遊んでいるおもちゃを横取りした時の、次の二つの対応を考えてみたい。 A:「お友だちのおもちゃを取ってはいけませ…