オランウータン日誌

保育士をしています。本と落語と自転車が好きです。

時には寝技も使おう!

僕は物事を感覚でとらえるよりも、仕組みとして考えるほうが得意で、というよりも、そういう風にしか物事を考えられないところがある。

僕の勤める保育園は土曜日に来る子どもが少なくて、だから、保育士も平日よりも少人数でこと足りる。けれども今は、平日と同じような体制で出勤していて、なんだかもったいなくて、じゃあ、数名だけ出勤するようにしてあとは休みにすればいいじゃないかと思って、会議の場で提案しようとしたら、上司に呼ばれる。

上司がいうところには、すべてのことを会議で決めると、変更が必要になったときにスピード感がなくなり、かえって組織が硬直するのではないか、というようなことで、議題をにぎりつぶされたようだ。

決定のプロセスまでふくめて公明に記録できるのが会議の場だと思ったし、そうして、僕の提案する案が現状をいくぶんマシにできると思っていた。公式に決定して、リフレクションまで計画に入れて仕組み化するのがベスト! というのが、上司の話を聞いてもなお僕の本音ではある。

とはいえ、会議の場で云々すると、必ず意見がぶつかったり、その会議の対象でない職員からの反発があることを考えると、さまざまな方面に根回しして、「軟着陸」(上司がそういう言葉を使ったのだ)させることも必要なのかな、とも思う。

保育園は人と人とで働いている職場の最たるものだ。理屈や効率だけではない、いわば寝技も駆使して仕事を進めなければならないのだろう。