オランウータン日誌

保育士をしています。本と落語と自転車が好きです。

一人の大人として意見をきちんと伝えること

職場の人たちと飲みに行く。


ふだん、一緒に仕事をしていてもゆっくり話をする機会はめったになくて、たまに飲みに行くと色々な話ができて楽しい。


24歳の女の子が、どんなふうに男を見つけてきて付き合うことになり、同棲するにいたったのか。純粋に下世話な興味を持って聞く。(クラス会ってそんなにいかがわしい会なのか! ほんとに若者はLINEで告白するんだなぁ。いっしょの布団で寝ても何も起こらない、悟り世代って実在するのか!)


上司の保育に対する考えや、保護者との接し方など、仕事の話もたくさんする。


上司は、たいへんなクラスを一人担任で持った時に、なにかの活動の途中でもそれを中断して子どもと話をしてきたという。同じクラスの仲間がどういうことを考えていて、それに対して保育士が何を伝えようとしているのか、その話と直接は関係がない子どもにも、仲間としてそのやりとりを見ていてほしいと思ったから。活動を中断するだけの価値があると思ったから。


話を聞きながら上司の揺るぎのない姿勢というかブレのない保育観を、うらやましく思う。


僕には、クラス全体の活動を中断してまで子どもに伝えたい筋の通った考えがあるのか。もちろん、保育も人間同士の関係だから正しい考え方や答えなんかないんだけど、それでも、一人の大人としてきちんと意見を伝えようとすること、個性をおそれず発揮していくくことを、大切にしないといけないなぁ、とそんな大それたことを考える。


がんばっていこう。


そんなこんなで終電を逃して、新宿から人生初体験の深夜バスを使って2時過ぎに帰宅した。