知識を広げる、深める 芋づる式読書
読書の秋ですね、オランウータン日誌です、こんにちは。
先日、いろんなジャンルの本を読んでいるというエントリをアップしたら、どうやって読む本を選んでいるのか、とコメントしてくれた友だちがいて、言われてみればどうやって、と考え込む。
orangutan-nisshi.hatenablog.com
特別なことをして本を探しているわけではないのだけれど、自分の本選びの傾向を振り返ってみる。
知識を広げ深める王道 芋づる式読書
ある本を読んで興味を惹かれる話題が書かれていたとする。
その話題について、参考文献が書かれていれば、言及されている本にあたってみる。
参考文献で言及されている参考文献にまた当たってみて……、と芋づる式に本を読んでいくのが、一番王道な知識の広げ方、深め方なんじゃないか。
小説であれば、巻末についてる解説の中で、その著者の別の作品にふれられていることや、同じジャンルの作家の話題が出ていたりすることがあるので、その中で興味を惹かれた本を読んだり、その解説を小説家が書いていることもあるので、その人の本を読んでみたり……。
小説の中でふれられている話題がおもしろければ、その入門書を読んでみたりするのも、知識が広がるうえに、より深く小説を楽しめてよい。
たとえば、伊藤計劃『虐殺器官』では、人類の進化や社会の発展にともなって人間の協力行動や利他行動が増えていくことが、言語の必要性との関連の中で触れられていて、しかもそれが、小説の核心とも関連する話題なのだから、超魅力的!
そんなところから、霊長類の本にあたってみたり、進化論についての入門書を読んでみたりということにもつながる。小説も、掘り下げようと思えばけっこう掘り下げて読める。
入門書の話が出てきたけど、やっぱり伊達に「入門」は謳っていなくって、やっぱり入口としては最適で、あるジャンルの話題を一通り紹介してくれているし、たいていの入門書はその筋の大家が書いているので、単なる紹介ではなく、何かしらの発見をもたらしてくれる。
本を読んで、何らかの成果としてまとめる必要があるなら、もっと戦略的に読む本を考えていかなければならないんだろうけど、こういう読み方で僕は本を趣味として楽しんでる。
本の選び方について考えていたら、新刊書店、古本屋、新聞書評、雑誌、ブログなどなど、ほかにもいろいろと考えが広がってしまったので、続きを書いてまとめていきたくなった。
以上、オランウータン日誌がお届けしました。