オランウータン日誌

保育士をしています。本と落語と自転車が好きです。

がんばるってたのしいって、そう思ってくれたなら

運動会に向けての活動が大詰めだ。


運動会とはいっても、「運動会に向けて、一生懸命練習するぞ! エイ、エイ、オー!」みたいなことは全くなくて、ふだんから取り組んでいる運動的な遊びを、保護者にも一緒に見てもらって発表しよう、という趣旨の会。


だから、直前となった今でも、子どもたちは毎日自由に遊ぶし、保育士が練習の時間を設定したりはしない。


それでも、年長児たちは「大縄やりたい!」とやる気いっぱい。その気持ちにはきちんと応えようと、縄の回し手を引き受けて、いくらでも大縄につきあう。
運動が得意な子は、運動会があろうがなかろうが縄跳びでもなんでもやってみて、得意なもんだからすぐにできる。
そうでなくって運動が得意でないタイプの子も、運動会があることによって「できるようになりたい!」と自分からがんばっていて、その姿に胸を打たれる。


さまざまな動きを経験することによって、いろいろな感覚が刺激されて、たとえば運動以外の知的な領域にも好影響がでるということもあるのだけれど、そんなことは二の次で、「がんばるってたのしい」という、そんな意欲を持ってくれるのならば、僕はこれ以上嬉しいことはない。


最近の君たちは輝いているよって、そう思うだけで、運動会をやる前から涙が出そうになってたまらん。