ブロッコリーの茎って何?
グラタンには、ブロッコリーの茎は入れない。茎の部分を捨てるのはもったいないので、と給食室が職員用に茎をにんにくでソテーして作ってくれる。
「せんせい何食べてるの?」
――ブロッコリーの茎。給食室の先生が先生たちにって作ってくれたんだ。
4歳の女の子に答えると、何やら得意げな様子。
「わたしブロッコリーの茎知ってるよ!」
――え、ブロッコリーの茎って何なの?
「ブロッコリーのぉ……、草じゃないところのことだよ!」
そうかぁ、なんか詩的な表現だなぁ。「茎」という概念抜きでブロッコリーを認識するとそうなるのか。
草じゃないところかぁ、と笑っていると、少しはにかんで「そうだよ」とすまし顔の4歳児。
仕事から帰ると、今日は僕のほうが妻より早くって、朝予約したごはんの炊けるにおいに出迎えられる。炊飯器、かわいいやつ。