パンツが見えそうで、若い自分に再会した気分。
電車に乗ると、パンツ見えないかな、と思う。
思うだけで、腰を折って座っている人のスカートの中をのぞき込んだりはしない(したら犯罪だ)。ただちらっと視線をやるだけ。そしてパンツは見えない。
最近まで自転車で通勤していたのが、引っ越して電車に乗るようになってみると、いろいろと新鮮に感じる。
自転車では通り過ぎるだけで、周りの人の身なりにまで気を留めることはできなかった。もちろんパンツのことも考えなかった。
パンツ見えないかな、と思うこと自体が久しぶりだった。日常生活において、パンツ見えないかな、と思うようなシチュエーションは、実は電車に乗らない限りなかなか無い、ということに気がついた。
そこまで考えたうえで小さな喜びが湧きあがるのを感じた。
パンツが見えそう、という状況がうれしかったのではなくて、パンツが見えそうと感じるような、若い自分に久々に再会したことが、とても懐かしく新鮮で、うれしかった。
久々に会えたね、まるで大学生のときに戻ったみたいな気分だよ。
ジャージーの汗滲むボール横抱きに吾駆けぬけよ吾の男よ
佐々木幸綱
- 作者: 高野公彦
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