「グッモーエビアン」を観る――長い長いイントロ/久々の実家
土曜日も研修。
会場が近かったので、終わった後実家にも遊びに行く。
僕がケータイを使っていると、中学生の妹が脇からのぞき見して、あきれたように言う。
「えっ、待ち受け画面、お嫁さんと2人の写真にしてるの?!」
そうだよ、と何が悪いというニュアンスを込めて返す。
「ふーん、お好きにどうぞぉ」
なんでそんなに皮肉っぽい言い方をされなきゃいけないのか。中学生にとってみたら、夫婦の画像を待ち受けにしているおっさんはそんなに奇異なのか。
昼を食べて、のんびり。僕のケータイはガラケーなので、インターネットを使うには不便だ。だから、父にタブレットを借りて暇をつぶす。
ヤフーのポータルサイトを開いて、GMAILのログイン画面を検索しようとすると、検索ボックスに直近に検索したワードがそのまま残ってる。
――これ、お父さんが調べたの?
「川本真琴」って、あのー、二股かけてたお笑い芸人に向かって「わたしが本命だからね!」と吠えてた、あの女性アーティストだよねぇ……。
父、照れ笑い。いい歳して興味関心の対象が低俗で、低俗と自覚しながらも調べてしまうところが好もしいなぁ、わが父。
家に帰ってから、「グッモーエビアン」を見る。僕のスイートハートの麻生久美子と、大泉洋が出てて面白そう。
元パンクバンドのギタリストで、17歳で母親になったアキと、しっかり者の女子中学生・ハツキは対照的だが、親友のように仲がよく、名古屋のアパートで二人暮らし。ある日、約2年間、海外放浪の旅をしていた自由人・ヤグが帰ってきた。アキと同じバンドでボーカルだったヤグは、自分の子どもではないハツキが産まれる前からアキと一緒に暮らしていた。2年ぶりの3人暮らしで、アキとヤグは楽しそうだ。でもやたらと絡んでくるヤグや、きちんと仕事をしないヤグを笑って許しているようなアキの態度に、ハツキはイライラしてしまう。そんな中、ハツキは親友のトモちゃんと喧嘩してしまい、彼女はそのまま転校してしまう。さらに自分の進路にある決断をする。それをきっかけに、ハツキはアキの本当の気持ちや、ヤグの過去を知ることとなる……。
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声を大にして言いたいのは、中学生の娘役の三吉彩花がかわいい! 三吉彩花がキラキラしすぎて、麻生久美子がおばさんに見えた(母親役だから当然)。
自由気ままなバンドマンに振り回される、しっかり者の娘。ありきたりといえばありきたりな展開が最後まで続いて退屈するけど、最後のライブのシーンがすごくよかった! 今までの部分がぜんぶ、この歌のためのイントロのように感じられた。本当に大泉洋が歌ってるのかなぁ、いいなぁ。
血がつながってなくても家族にはなりうるし、でも、家族になったからといって、「家族らしく」ふるまわなくてもいい。子どもも大人も、みんな好きに生きたらいいし、好きに生きながら、人と人とがつながっていられる生き方がある。そんなことを思った。