オランウータン日誌

保育士をしています。本と落語と自転車が好きです。

この人がいてよかったと思う時――ごはんを作って一緒に食べる話

たまの一人ですごす週末には、つい食事がおろそかに……、カップ麺、納豆ご飯、外に丼物を食べに行く、などなどをしてしまいがちなオランウータン日誌です、こんにちは。



ここ最近、妻が出かける予定が多かったんだけど、実は一人で過ごす週末も嫌いではなくって、がっつり本を読んだり、気ままに散歩に出たりするのも楽しい。


だけど、やっぱり、一人で過ごすと、食事はおろそかになりがち。ごはんを作るのは割と好きなのだけど、家族で食べることに慣れてしまうと、自分が食べる分だけをわざわざ作るのは張り合いがなく感じてしまう。


というわけで、つい荒んだ食生活を送ることになるのだけれど、荒むのは献立だけじゃなくって食事の時間などのタイムテーブル、生活リズム全体だ。


別にいつ食べてもいいや、と思っていると、昼ご飯ともおやつともつかない時間におなか一杯食べることになって、結果として変な時間に眠くなって昼寝をしてしまったり、エネルギーを消費していないから、夜ごはんもテキトーでいいや、ということに……。


楽しくダラダラと過ごしていたって、体はダイレクトに不調を訴えてくる。けだるい体で次の週を迎えることになって、結局、ダラダラの楽しさよりも、無精をした罪悪感ばかりが残ることになる。

妻がいてよかったと思う瞬間


この週末は、妻と一緒に家で過ごしていて、ごはんを作った。


冷蔵庫に余っていたニラをどうにかしなければと思って、ニンニク、ベーコンと一緒に炒めたソースでスパゲッティに。「作った」と堂々と書いてるくせに、スープはもらいもののかぶの豆乳ポタージュ。


夜ごはんは、から揚げ、キャベツの千切り、かぶの酢のもの、かぶの葉ベーコン炒め、みそ汁。あとは、余っていた大根のみそ漬け。


こうして一緒にごはんを食べるときに、妻がいてよかったと心から思う。


一緒にごはんを食べる楽しさとか、そういうことももちろんあるんだけど、それ以上に、生活にハリが出るというか、リズムを作りやすくなるというか、「生活している」、という充実感が得られる。


よしながふみきのう何食べた?』という漫画でも、主に料理を作る筧史郎は、主に食べる方の矢吹賢二のことを、ありがたい存在として考えていた。

ナポリタンと残り物の切り干し大根の煮つけを食べ終えて)
そういえば、一人の時はけっこうこんなもんだったなあ夕飯なんて
ケンジと暮らしてるから俺も毎日ちまちまおかず作ってんのか
あーそう考えるとケンジの存在ってつくづく健康に良いぜ


相手のことを思ってごはんを作る時間が一番しあわせっ! なんてことをいうつもりはこれっぽちもないんだけど、筧史郎には共感する。

ちょっとは大事にしなきゃな


ドラマチックでもなんでもないし、ふつうのごはんを普通に食べるだけのことなんだけど、それを便宜的に愛と呼んでもらって差し支えはないと思う。


以上、オランウータン日誌がお届けしました。


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