【レビュー】長嶋有『ねたあとに』――ただ「遊ぶ」ことができる相手のいる輝き

一緒にご飯を食べるのでも、飲みに行くのでもなく、ただ何かをして「遊ぶ」なんていうのは、大人になった今では、どの友だちとでもできるわけではない。 一緒に「遊べる」友だちが、だからといって親友だとか分かり合えてるだとかいうつもりはないのだけれど、それでも、自分をさらけ出しても受け容れてくれる相手がいて、…