オランウータン日誌

保育士をしています。本と落語と自転車が好きです。

コロナ禍での大人の夏休み

少し遅い夏休みを取った。土日を入れて6連休だった。これは盆暮正月以外では、保育士としてはかなり長期の休みの取り方と呼んでいいと思う。

 

(余談だが、長期休暇が取れないのは、この業界のよくないところだと思う。ただし、僕は「取れない」ではなく「取る努力をしていない」だけだと思っている。管理職は何かと予定が詰まっているので連休にも限度があるが、現場の保育者なら、年度開始以前にあらかじめ予定していれば、長期休暇も可能だ。実際、僕の職場はそうしている)

 

6連休とはいえコロナ禍なので、旅行に出かけるわけにもいかず、ゆったり過ごす時間が多くなった。

 

DAY1:AM残務処理、PMユニクロ

連休は取れないんじゃない、取る努力をしていないだけだ!などと偉そうに言いながら、仕事を終わらせることができず、初日は午前いっぱいかなりがんばって仕事を片づける。(妻も同様)

正午に2人とも仕事を切り上げて、ランチにハンバーガーを食べに行く。2人で食事をするのは久しぶりで、ハンバーガーを食べに行くだけでも少しウキウキする。

変な時間に息子を保育園にお迎えに行っても昼寝の途中になってしまうので、午後はユニクロへ服を買いに行くも、収穫なし。

なんか、これだけのことなのにすごく疲れてしまう。体力の衰えを感じる。

 

DAY2:多摩湖自転車道を散歩

昨日の、大して何もしていないのに疲労感が著しいことに危機を感じ、運動することに。運動といっても、たくさん歩くくらいが精いっぱい。

 

電車とバスを乗り継いで多摩湖自転車道へ行き、長距離の散歩。ゴールの駅付近のラグラスというカフェでヘルシーなランチ。

 

前日よりずっと体力を使っているはずなのに、身体感覚は軽やか。やっぱり適度な運動は体に良い!(とわかってはいても、なかなか日常の習慣には組み込めない……)

 

せっかくの夏休みだ!と調子に乗って、最寄りの駅のマッサージを急きょ予約する。揉まれながら昼寝して即席の極楽気分、よい休暇。

 

あんまりいい気分だったので、妻と息子が寝静まった後、じっくり読書する。文学作品はそこそこふだんから読むけど、集中した物語体験は休暇ならではだ。夜更かししたらお腹が空いて、深夜のコンビニにカップ麺を買いに行って食べる。これも休暇ならではの気ままさ!

 

 

(めっちゃいい作品だった………!)

 

DAY3:妻と息子と近所の散歩

特にやることもなく、家族で近所の散歩。午後は昼寝。

 

DAY4:バッティングセンターに行って川沿いを散歩

電車を乗り継いで「大豆田とわ子と3人の元夫」のロケ地のバッティングセンター、バッティングプラザ大泉に行く。

 

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1000円で4ゲームのカードを購入して、いざ打つべし!10年以上ぶりだったけど、案外打てて気持ちいい!(ちなみに1ゲーム25球で、つまり100球ぶん打ったということになる。汗は噴き出るし、息は上がって肩でふうふう、次の日は予想どおりの筋肉痛だったけど)

 

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OLが仕事終わりにストレス解消のためにバッティングセンターに行く、みたいなシーンをちょいちょいドラマや映画で見るし、そういうエピソードを耳にすることがある。ただ、バッティングって結構難しくないか?打てなくてかえってストレスになるのでは?と思っていたんだけど、野球未経験の女性もしっかり打ち返していて、それは運動神経のよさがなせる業なのかも知らないけど、感心する。楽しい!気持ちいい!一人でも来てみたい!とのことで何より。

 

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バッティングセンター内の写真は若者提供。さすが、慣れているせいかお上手。

 

昼ごはんを考えるのが面倒くさくて駅前のデニーズへ。「ファミレスって選択肢が広くて自由でいいですね!」と若者がランチに抹茶パフェを食べていておかしい。

 

せっかくわざわざ来たし、と隣駅の石神井公園を散歩して、せっかく川が流れてるし、と川沿いを散歩。上流に向かって歩くつもりが、下流に向かって歩いていて、そのことに2時間くらい経ってやっと気づく。地図が読めなすぎる……。

 

でも、たとえば店屋で座って話していると間がもたなくても、歩きながらだといくらでも話せる。仕事の話も、趣味の話も、将来の話も、いろんな話をして、とてもいい時間。「今後、何になるんですか?何がしたいんですか?」、若い人にすごくまっすぐな質問をされてたじろぐ。こんな話をして考えこませられるのも、人とじっくり話すからこそだ。仕事からガッツリ離れて、リラックスした時間の中で人と会うことって本当に大切だ。

 

DAY5:温泉

家族で遠出して温泉。息子ははじめての大浴場でうれしそう(混んでたら人見知りで緊張しきりだっただろうけど、他にお客さんがいなくてリラックスできていた)。バシャバシャしたり、僕のお腹に乗ってプカプカお船のようにしたり、手を引っ張っられて水上を進んでみたり……、楽しむといっても湯船に入るのは3分くらい。それでもよい時間。

 

DAY6:焚き火、バーベキュー

焚き火、延々と時間をつぶせる……。楽しい……。本当は焚き火をしながら読書するつもりだったけど、火が楽しすぎて物思いに耽りながらボーッと眺め続けてしまう。

 

バーベキューもして、妻がパンケーキを焼くのと同時進行で僕は肉を焼き、余分な待ち時間なく食事の準備ができたのも快感!いい時間。息子にも、記憶には残らないにしても、よい体験になったと思う。

 

休みはやっぱりいいものだ!

 

休むとみんなに迷惑が……という向きもあると思うが、そこは職場全体でお互い様の雰囲気を作ることが大切だ。

 

そして、休んだことによって、確実に得るものはあって、それは間接的に、場合によっては直接的に仕事にも役だつ。ハッピーな労働者が増えることは、職場にとってもよい効果を及ぼすに違いないのだ。